【コーンウォール】 現代に蘇ったアーサー王の城! キャメロット城ホテル Camelot Castle Hotel in Tintagel

2020-11-07

イギリス人に親しまれているアーサー王伝説ですが、言い伝えによるとアーサー王はコーンウォール地方のティンタジェル城(Tintagel Castle)で生まれたと言われています。

ティンタジェル城はイングリッシュ・ヘリテイジ管轄の史跡で、お城の礎だけが残っていますが、その見事な景観は見る者の目を釘付けにします。

 

そんなティンタジェル城の隣にある丘の上に聳え立っているのが、こちら Camelot Castle Hotel です。

 

伝説の城を再現した富豪

この一見中世の城風に見える城(ホテル?)が作られたのは、19世紀後半のことです。

1894年、南アフリカで炭鉱業を営んでいたロバート・ハーヴェイ(Robert Harvey)が、アーサー王が実際に住んでいたとされるお城の名前『キャメロット(Camelot)』を冠した邸宅を、アーサー王が生まれたとされる城があった丘の隣に作ったのです。

その邸宅が作られた当時はホテルとして利用され、ビクトリア時代、エドワード時代を通じて、数多くの旅人がキャメロット城ホテルを訪れたそうです。

また、このキャメロット城は1950年代の映画『円卓の騎士』や、ローレンス・オリビエの『ドラキュラ』など、映画の撮影に使われたことでも有名です。

 

豪華絢爛な自宅(城)を旅人に提供

そして、1999年にこの地を訪れたのが、代々宝石商を営んでいる大富豪のジョン・マッピン(John Mappin)さんでした。

彼はこのホテルをことのほか気に入り、自分の邸宅(別荘)とするために購入しました。しかし購入して数か月後に、マッピン夫妻は邸宅の一部(大半)をティンタジェルを訪れる観光客に開放することにしたのです。

そのため、このホテルで働いている人たちは いわゆるプロの『ホテルマン』ではなく、マッピン家の使用人なのだそうです。いうなれば、スケールの大きな『民泊』のようなものです。

2000年にホテルとして一般人にも門戸を開くことを発表したとき、マッピンさんは新聞記者にこう語っていたそうです。

『The bottom line is that I simply love a good story,(僕は、単に素晴らしい物語が好きなだけだよ) 』

そんな素晴らしい物語を一般人にも共有してくれるなんて、富豪の発想には驚くばかりです。

数多くの有名人も訪れたことのあるキャメロット城は、まるで中世のお城に迷い込んだかのようです。

 

下の写真の右手前に写っているのは、円卓の騎士のレリーフが施された大きな丸いテーブル(=円卓)で、アーサー王伝説の円卓を現代風に再現しています。

 

 

 

ホテルの廊下には改装工事中の写真が飾ってあり、Before & After を比べることができました。これを見る限り、かなり大掛かりな改修工事が行われたようです。

 

 

お城の一角はマッピン家の人だけがアクセスできる区画になっており、ホテル区画とは鉄格子で仕切られていました。

こちらが、その格子の隙間から撮った写真です。壁紙も家具も、何もかもがロビーにあるものよりもランクアップしていて、豪邸にふさわしい調度です。

 

 

断崖の上に聳える城は、まるで中世騎士物語の世界

キャメロット城の正面は玄関は威風堂々としていますが、ここだけ見るとどこかのテーマパークのお城に見えなくもありません(笑)

 

 

でも、このキャメロット城の裏手は断崖があり、断崖の先は荒波を寄せる海に続いています。足場の悪い急な下り坂を降りていくと、草と岩と海と空とキャメロット城しか見えません。

 

 

まさに中世の世界にタイプトリップしたかのようです。

 

 

断崖に寄せる波は荒々しく、アーサー王伝説の世界そのものです。

こういった景色が今も残っているイギリスなら、現代になってもアーサー王伝説や妖精物語が浸透しているのも納得できる気がしました。

 

 

断崖にかかる虹

こちらは、キャメロット城のダイニングルームです。

 

私たちは夕食も朝食もキャメロット城で食べましたが、正直な感想を言いますと、晩御飯は少々オーバープライスな気がしました。きっと、『場所代』ということなのでしょうね。

お客さんが沢山いたこともあり、なかなかウェイターがテーブルに来てくれず、簡単な夕食なのにかなり時間がかかりました。ティンタジェルの街には数件のレストランがあり、歩いて10分くらいで街まで行けますので、もしかすると夕食は外で摂ったほうが良かったかもしれません。

朝食を食べているとき、ほんの一瞬だけ虹が顔を出しました。

 

 

儚くもすぐに消えてしまったのですが、隣のテーブルに座っていたマダムたちが『虹だわ!私たちはラッキーね!』と話しかけてくれたのが嬉しかったです。

朝食はイングリッシュブレックファーストのバイキングで、食べ放題でした。

 

 

昔ながらのメイドのお仕着せを着たウェイトレスさんが、テキパキと働いていたのも好印象でした。イギリスの田舎に行くと、私の日本語訛りの英語を嫌がる人が多いのですが、彼女たちは嫌な顔ひとつせずに対応してくれました。

また、お客さんが食事を終えて席を立つたびに布のテーブルクロスを取り換えているのも、好印象でした。

最近のレストランでは、テーブルを拭くだけだったり、紙製のテーブルクロスのところが多いのです。常ににこやかに対応するメイドさんたち、清潔さとお客さんの居心地の良さを考えてのサービス、どれもが『古き良きイギリス』といった風情でした。これも『プロのホテルマン』ではなく、富豪の使用人さんたちが働いているからこそのサービスなのかもしれません。

「もしかするとビクトリア時代の富裕層はこんな風にゆったりと旅と食事を楽しんでいたのかもしれないね」など話しながら、朝食と景色を楽しめました。

 

脅威のバスルーム(狭い!)

キャメロット城のお部屋は天井が高くて快適なのですが、バスルームが・・・・ 狭いのです。

『狭い』といいますか、まるで寝台列車の一等車両にあるバスルームのような、コンパクトにまとまったユニットが部屋の中に設えてあるのです。

身長155cmの私がトイレに座ると、膝が壁にぶつかりそうになります。

シャワーブースとの境目もカーテン1枚なので、シャワーを浴びると床が水浸しになります。ドアを開けておけば すぐに乾きますが、それでも狭いユニット内が水びだしになるのは気分の良いものではありません。

無理やり室内にバスルームを作るくらいなら、バス・トイレ共有にして、部屋の外に供用バスルームを作ってくれたほうが快適な気がしましたが、Camelot Castle Hotel という名がついているものの、本来は個人の邸宅(城)なわけですから仕方がないのかもしれません。

そして、イギリスでホテルの『格』が決まる要因は、バスルーム付きの部屋が何部屋あるか?などと言ったファシリティが基準になっていますので、もしかすると5つ星ホテルの『格』を取得するための苦肉の策なのかもしれません。

 

 

バスルームの狭さ以外は何の不満もなく、快適なお部屋でした。バスルームにしても、日に数回使う程度ですので、それほど気になりませんでした。

 

宿泊しなくても、優雅な気分でお茶を楽しみましょう

予算や時間の関係でキャメロット城に宿泊できなくても、バーでお茶やアフタヌーンティーを楽しむことができます。

 

こんな豪華なバーで、荒々しい海を眺めながらティータイムを楽しめるなんて、とても贅沢な経験だと思いませんか。

 

 

アーサー王伝説やスピリチャル系のことがお好きな方は、ぜひ一度足を運んでみてください。普段と違う経験ができますよ!

 

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