ナショナルトラストが賃貸人に修繕させた屋敷! ターライス Trerice

約400年の長きにわたり、アランデル男爵家の住まいだったターライスは、小さいながらも16世紀の面影を残すお屋敷です。

 

爵位継承者不在のため、貴族の間を転々と・・・

14世紀から1768年にかけて、ターライスにはアランデル(Arundell)家が住んでいました。 アランデル家は『ターライスのアランデル家(Arundell family of Trerice)』とも呼ばれていたそうですが、4代目のジョン・アランデル(John Arundell)に後継ぎがいなかったことから、ターライスは1768年にストラッフォード伯爵であるウェントワース(Wentworth)家の手に渡りました。

その後、ウェントワース家も後継ぎが途絶えたため、1802年にサー・トーマス・ダイク・エイクランド(Sir Thomas Dyke Acland)の手に渡りました。

約100年ほどエイクランド家の所有となっていましたが、1915年、彼の孫にあたる同名のサー・トーマス・ダイク・エイクランドは、コーンウォール行政府にターライスを売却したそうです。

コーンウォール行政府は、広い敷地を12の区画に分け、それぞれ売却したり、農地として貸し出すことにしたため、現在のターライスは屋敷と20エーカーの敷地を残すのみとなっています。

 

16世紀につくられたガラス窓

現在も残っている屋敷は16世紀に建てられたそうで、大広間には当時作られたガラス窓が残っています。

 

1953年にナショナルトラストに寄贈、賃貸人に修繕を依頼

1953年、ナショナルトラストはターライスと20エーカーの土地を、コーンウォール行政府から14万ポンドで購入したそうです。

しかし、1944年からテナントとしてジョン・エルトン(John Elton)がターライスに住んでいたため、すぐに一般公開はできませんでした。そこで、ナショナルトラストは、ある条件のもとジョン・エルトンと200年のリース契約を結びました。

その条件とは、年間の賃料が1シリングという破格値である代わりに、ジョンが私財を投じてターライスを修復するというものです。結果として、ジョンは6万ポンドもの私財を投じて屋敷を改築することになり、これは彼が当初予想していた金額の約3倍だったそうです。

しかし、1965年に彼の妻が亡くなったのをきっかけに、ジョンはターライスを後にしてロンドン近郊のサリーに移り住み、そこで人生を終えたそうです。

こちらの部屋は、ジョン・エルトンが好んで利用してたサロンだそうです。

 

ターライスは、コーンウォールでも人気のあるニューキーから約5kmの距離にあります。ドライブのついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

実は私、Trerice を『トレリーチェ』と読むのだと思っていたのですが、スタッフの方に聞いてみたら『ターライス』と読むことが分かりました。

『ター』の発音が難しくて、『ター』と『テュー』の中間みたいな音なので、何度も繰り返してやっとそれらしく言えるようになりました。ほんと、英語の発音って難しいです・・・

 

Trerice(National Trust)

URL https://www.nationaltrust.org.uk/trerice

 

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